2025年11月6日(木)〜8日(土)、久米島を舞台に
「海洋深層水2025 久米島大会」 が開催されました。

全国各地から研究者・事業者・自治体関係者が集い、
海洋深層水の研究や利活用、そして地域との関わりについて、
3日間にわたり活発な議論と交流が行われました。
大会初日は、海洋深層水に関する研究発表や技術・事例紹介を中心に、
最新の知見や各地の取り組みが共有される学術的なプログラムが展開されました。
会場では分野や立場を越えた意見交換が行われ、
海洋深層水の可能性を多角的に捉える時間となりました。
2日目は、久米島における海洋深層水利活用の事例発表が行われ、
研究にとどまらず 「実装」 にまで踏み込んだ内容に、参加者の関心が集まりました。
取水から活用、産業化、地域への展開までを一体で捉える 「久米島モデル」 は、
全国の海洋深層水事例の中でも最先端を行く取り組みとして紹介され、
非常に高い注目を集めていました。

こうした流れの中で実施された 現地見学会 では、
海洋深層水を活用した具体的な実践の場として、
2025年に新設された藻類農園FARMOにも多くの参加者にお越しいただきました。
藻類の生産・研究・加工・サービスまでを一体で行う循環型の取り組みや、
海洋深層水のフットプール、冷房設備への活用など、
「深層水をどのように価値へと変えているのか」 という視点から、
参加者の皆様に大変高い関心を寄せていただきました。

夜には事例共有会が開催され、
久米島の子どもたちによるエイサーや三線の演奏、特産の泡盛など、
島の文化に触れながら交流を深める時間となりました。

藻類農園FARMOとしても、
海洋深層水で仕込んだクラフトビール 「KUMEJIMA612」 をご提供させていただき、
久米島という “場” そのものを共有するひととき となったのが印象的でした。

3日間を通して、海洋深層水という共通のテーマのもと、
研究と実装、そして地域文化が交差した久米島大会。
学術的な知見に加え、
地域に根ざした利活用の姿や、人と人とのつながりが強く印象に残る大会となりました。
藻類農園FARMOとしても、
久米島の海洋深層水を活かす一つの実践例として、
このような場に関わることができたことを大変光栄に感じています。
今後も、海洋深層水と藻類の可能性を島から発信し、
研究・産業・暮らしをつなぐ循環を育んでいきたいと思います。