イギリスの調査会社Wise Guy Reportsが出した『ペットフードにおける微細藻類市場』レポートによれば、2023年の市場規模は69億8,000万米ドルと推定され、2024年には79億3,000万米ドル、2032年までには219億米ドルに達すると予測されています。この成長を踏まえると、2025年から2032年の予測期間中に約13.55%の年平均成長率(CAGR)となります。
– 成長要因
機能性成分への需要増加: ペットオーナーの間で、抗酸化物質やオメガ3脂肪酸、プロバイオティクスなどの機能性成分を含むペットフードへの関心が高まっています。微細藻類はこれらの成分を豊富に含み、ペットの健康維持に寄与します。
自然・有機ペットフードの人気: 自然由来で持続可能な微細藻類は、環境に優しいペットフードの原料として注目されています。
可処分所得とペット所有率の増加: 経済成長に伴い、ペットに対する支出が増加し、高品質なペットフードへの需要が高まっています。
– 市場動向
製品開発の進展: 微細藻類を活用したプロテインパウダーやサプリメント、添加物などの新製品が市場に投入されています。
戦略的パートナーシップ: 企業間の提携により、供給チェーンの拡大や技術革新が促進されています。
政府の支援: EUや米国農務省が微細藻類利用の研究と商業化に資金を提供し、業界の成長を後押ししています。
– 将来展望
持続可能で栄養価の高いペットフードへの需要が高まる中、微細藻類を活用した製品は今後も市場拡大が期待されます。特に北米と欧州が主導的な市場で、アジア太平洋地域も急成長が予測されています。
我が家も猫を飼ってますが、人間よりも野生に近い分、加工されていない自然に近いエサをあげたいと思う気持ちがあります。そうした中で微細藻類は栄養価の高さ、健康に対する機能性の面から見てもベストに近い素材なので今後伸長が期待される分野なのは当然だと感じます。ペットでも人でも『環境に優しいは健康にも優しい』という話ですね。
出典:https://www.wiseguyreports.com/reports/pet-food-microalgae-market